入った会社を3ヶ月でクビになった話 其の1
俺の最初に入った製版会社の話でもしよう。とその前に入るまでの経緯を書く。
専門学生2年目の4月から就活スタート
俺は地元の製版会社を受けた。同じ学科から何人か来ていて複数人での面接だった。
会社を訪問して促されるまま社長室に入る。そこで俺は目を疑った。
社長はデスクに足をのっけていたのだ。
今であればこの時点で「あ、この会社絶対ダメだわ」ってなるんだが、その当時の俺は判断能力の無いバカだったので、「へぇ〜、なんかワイルドな社長だなぁ」ぐらいにしか思ってなかった。
社長はその体勢の面接を続けた。
一通り質問された後社長は「よし、来週から来い」という一言によって俺の就活は終わった。
そして学校の授業が終わればその後バイトに行くという生活が始まった。
今であればもうちょっと考えて決めろよと当時の自分に言いたいが、早く就活を終わらせたかった思いと、言われるがまま生きたほうが楽という何も考えず他人に行動を委ねたダメな自分によって卒業までその生活を続けることとなる。
そして翌年4月、俺は社会人になる
製版会社に入って俺はOJTで業務を学んでいった。しっかりとした新人研修など無くて、ベテランの社員さんが「あー、今日は君にスキャナの使い方教えるわー」とか言って一通り使い方を習ってた。
業務を通して社内の人と徐々に打ち解けていく。そのまま無難にこなしておけばいいものを俺はある事件を起こしてしまう。
社内はサーバーが置いてある影響からか、とても冷房を効かせてあるのだ。まだ4月とか5月だったから物凄い暑い時期というわけではない。
俺はバカすぎたので、なんでこんなにいつもクーラーをガンガン効かせているのだ?と疑問に思っていた。そして俺はそのままクーラーの設定温度を勝手に上げたのだ。
一言上司に「何でこんな温度を下げているんですか?」と聞いて確認すりゃ良かったものを俺は上司に何も聞かず設定温度を上げた。
これが後々大きな問題を引き起こす。
上司とのクーラー設定温度戦争
会社に来たら寒い。
会社の都合などつゆ知らず、俺は設定温度を上げる。
ったく、寒すぎるんだよ。こんな設定温度にするなんて頭おかしいんじゃねーか?と心で考えながら、上司をちらっと睨んで自分の席に戻る。
そして5分後ぐらいに上司が何も言わずに設定温度を下げる。それを見て俺はイラつく。
そんなんがもう何日も続いていた。
その様子を見ていた先輩は心配して俺に言った「もうやめとけ、ろくな事にならんぞ」。
その意味が俺は理解できずに、次の日以降も同じように温度を上げ続けた。
そしてとうとうその日がやってきた。
上司から仕事終わりに「あとで社長室に行ってね」と言われた。
俺は何で社長に呼ばれるんだろうかと疑問に思いながらも仕事終わって社長室に向かった。
そして告げられる言葉
「あー…えーとなぁ…お前もう来なくていいぞ…」
俺は「はっ?」という言葉とともに、頭のなかがグルグルとその意味を理解しようとそうなった原因を探す。
それ以降の記憶は曖昧なんだが、多分特に反論も何もしなかったように記憶してる。
社長室を出て呆然とする俺。
「なんでだろうか…」
俺はトボトボと家路についた。訳が分からず俺は先輩に電話した。
先輩は「お前さ、目立ちすぎたんだよ。上司に嫌われる行動してたら誰だってクビにしたくなるぞ」と言った。
嫌われる行動?何だろう…えっ、もしかしてクーラー切るのがそんなにダメな行動だったの?
その後先輩に何でクーラーでガンガン冷やしているのかを詳しく教えてもらってはじめて理解できた。えぇ…そうだったの?でもさ、先輩気づいてたら何で教えてくれなかったの?
クーラーで冷やしてる事の重要さ、先輩は気づいていながら特に教えてくれなかったこと、上司も直接クーラーを切ることはダメと言わずに早々に見切りを付けて、社長経由でクビにすること。社長は相変わらず机に足をのっけてクビ宣告したこと。
なんか色々とありすぎて頭がパンクしそうだった。
というわけで、後日談はまた次にエントリーで。
つづく。